就活の面接で、最後に必ずと言っていいほど聞かれるのが 「何か質問はありますか?」=逆質問 です。
多くの学生が「もう面接は終わった」「形式的な時間だ」と油断しがちですが、実はここが合否を左右する重要な場面だと知っていますか?
面接官は逆質問を通じて、あなたの
- 志望度(どれだけ本気か)
- 理解度(どれだけ準備してきたか)
- 将来性(辞退せずに活躍してくれそうか)
を無意識にチェックしています。
つまり、逆質問の内容次第で「評価が上がる」こともあれば、「この学生は危ない」とマイナス判定されることもあるのです。
ところが実際には、多くの就活生が逆質問でNGワードを口にしてしまい、面接官に悪印象を残して落ちています。
そこで本記事では、「就活 面接での逆質問NGワード6選」を現役大手面接官の視点から解説。さらに、評価を下げないための正しい質問例も紹介します。
この記事を読めば、逆質問を「減点ポイント」から「加点チャンス」に変えることができます。
就活面接で逆質問が重要な理由
「逆質問は評価に関係ない」と考えている学生は少なくありません。
しかし、実際の面接官視点では 逆質問は“最後の評価材料” として大きな意味を持ちます。
なぜなら、逆質問から見えるのは次の3点だからです。
1. 志望度の確認
企業は「この学生は本当にうちに入りたいのか?」を常に気にしています。
もし逆質問がゼロだったり、調べれば分かるような表面的な質問だけなら、
- 他社でも使い回ししているのでは?
- 内定が出ても辞退しそうだな
と判断され、合議(面接官同士の話し合い)で不利になります。
2. 企業理解度のチェック
面接官は、学生がどの程度 事前に企業研究をしてきたか を逆質問から測ります。
- 公式HPやIR資料を読めば分かることを質問する → 準備不足の印象
- 業界動向や事業計画に基づいた質問をする → 調べてきた本気度が伝わる
つまり、逆質問は「どれだけ自分の志望動機を具体的に落とし込めているか」のテストでもあります。
3. 辞退リスクの見極め
人事の評価指標には「入社後の定着率」や「早期離職率」が含まれています。
そのため逆質問で福利厚生や残業時間ばかりを聞く学生は、
- 「働きやすさ重視で、すぐ辞めそう」
- 「会社への本気度が低そう」
と判断されやすいのです。
逆に、キャリア形成や成長機会について建設的な質問をする学生は、「長期的に活躍してくれそう」と高評価につながります。
面接官にとっての逆質問は“採用リスク診断”
まとめると、逆質問は学生にとっての「質問タイム」ではなく、面接官にとっては 採用リスク診断の場 です。
だからこそ「何を質問するか」で評価は大きく上下します。
次の章では、実際に多くの学生がやってしまう 逆質問のNGワード6選 を具体的に解説します。
就活 面接での逆質問NGワード6選
1. 「御社の強みは何ですか?」
なぜNGか?
企業HPや説明会で簡単に分かる質問。準備不足、志望度が低いと即判断されます。
改善例
「御社の強みはデータ活用力だと感じていますが、現場ではどのように活かされていますか?」
→ 調べた上で深掘る姿勢を示すと高評価。
2. 「残業は多いですか?」
なぜNGか?
「働きたくない学生」と見られる典型。志望度よりも待遇への不安が強いと判断されます。
改善例
「成果を出すためにどのように業務効率を工夫されていますか?」
→ 働き方を前向きな視点に変えるのがコツ。
3. 「研修は手厚いですか?」
なぜNGか?
「受け身」「自分から成長できない学生」という印象に直結。企業は自走できる人材を欲しています。
改善例
「xxxxの理由から入社前から◯◯を学び始めていますが、御社で特に重視されている知識やスキルはありますか?」
→ 主体性+努力の証拠を添えて聞くとプラス評価。
4. 「活躍している人の特徴は?」
なぜNGか?
抽象的すぎてテンプレ質問に聞こえる。回答しても「誰でも言える内容」になりやすい。
改善例
「法人営業で成果を上げている方に共通する行動パターンはありますか?」
→ スコープを絞り、具体的に聞くことで有益な回答につながる。
5. 「転勤はありますか?配属はどこですか?」
なぜNGか?
もちろん気になる点ですが、「勤務地や配属で迷っている=辞退リスクが高い」と受け取られます。
改善例
「将来的に◯◯のような業務に挑戦したいと考えていますが、キャリアの初期配属はどのように決まるケースが多いですか?」
→ キャリア志向を前提にした聞き方ならポジティブに響く。
6. 「入社前に勉強すべきことはありますか?」
なぜNGか?
多くの学生が聞くため差別化できない上に、「主体性がない」と捉えられがち。
改善例
「入社前に◯◯を勉強しており、御社での業務でも活かせると考えています。もし他に役立つ知識があれば教えていただけますか?」
→ 仮説+努力を示したうえで壁打ちする形がベスト。
評価を下げないための正しい逆質問例
ここまで「逆質問NGワード6選」を紹介しましたが、最後に 実際に評価を上げる逆質問の形 をまとめます。
そのまま面接で使える表現例として活用してください。
1. 事業戦略に関する逆質問
「中期経営計画で◯◯事業への投資が掲げられていました。現場ではどのような新しい取り組みが始まっていますか?」
👉 公開情報を前提に置き、さらに“現場での実態”を聞くことで、理解度と志望度を示せます。
2. 評価基準に関する逆質問
「1年目から成果を出す営業職の社員に共通する行動やスタンスには、どんな特徴がありますか?」
👉 面接官自身の視点で語りやすく、「入社後どう行動すればよいか」を考えている印象を与えられます。
3. キャリア形成に関する逆質問
「△△部門の□□プロジェクトに将来的に関わりたいと考えています。そのために初期配属でどのような経験を積むと良いでしょうか?」
👉 一般論ではなく、具体的な部門やプロジェクトに落とし込むことで、キャリア志向の高さを伝えられます。
4. カルチャーに関する逆質問
「説明会で挑戦を歓迎する文化を感じました。実際に新しい提案が受け入れられた事例にはどのようなものがありますか?」
👉 単なる「社風」質問ではなく、自分が感じた印象を前置きすることで会話が具体化し、文化適合性を示せます。
5. 成長に関する逆質問
「インターンで◯◯の経験をし、課題設定と改善提案に取り組みました。この経験を御社で活かすために、さらに磨いておくべきスキルはありますか?」
👉 「自分の経験」を土台に聞くことで、受け身ではなく主体的に成長を目指す姿勢をアピールできます。
まとめ:逆質問は“最後の合否ポイント”になる
就活の面接における逆質問は、単なる形式ではなく、志望度・理解度・将来性を測る採用リスク診断の場です。
- 準備不足を疑われる質問(「御社の強みは?」)
- 働きたくない印象を与える質問(「残業は多いですか?」)
- 受け身に聞こえる質問(「研修は手厚いですか?」)
こうしたNGワードを口にすると、せっかく面接で好印象を積み上げても一瞬でマイナスになります。
一方で、公開情報を前提にした深掘りや、自分の経験と接続した質問は、**「本気で考えてきた学生」**と評価され、合否を左右する加点ポイントに変わります。
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